#202 ユーザーに悪印象!?「興味のない」広告
デジタルメディア情報 2024.12.16
初めまして。
JOETSUデジタルコミュニケーションズ新入社員の長島です。
最近、X(旧:Twitter)のタイムラインで
「興味のない」広告に遭遇することが増えています。
以前、私のタイムラインには調べたこともない
整体院や自動車教習所の広告が流れてくることがありました。
このような広告が頻繁に表示されると、
ユーザーにとってアプリが使いにくいと感じる要因になる可能性があります。
今回は、「興味のない」広告に対して消費者が抱いている印象をご紹介します。
記事の最後では、せっかく作った広告が「興味のない」広告にならないために、
気を付けるべきポイントをご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
「興味のない」広告の定義
本記事で取り扱う「興味のない」広告とは、
「特定のアカウントの使用目的とは全く関係が無い内容の広告」のことを指します。
例えば、好きなゲームの情報を調べるためのアカウントに対し、
整体院や自動車教習所の広告が流れてきたとき、
その広告は「興味のない」広告ということになります。
今、Xの広告市場で起きていること
2022年4月にイーロン・マスク氏によるTwitter社買収から現在まで、
多くの仕様変更が行われています。
Xで広告を配信するには青いチェックマークが付いた
「認証されたアカウント」であることが必要になりました。
認証されたアカウントとは、
Xプレミアムにサブスクライブしているアクティブなアカウントのことを指します。
他にも条件がありますが、簡単に言うと「信頼があるアカウント」ということになります。
しかし、現在のXのタイムラインには、「興味のない」広告が蔓延しています。
なんだこの広告…右上から消そうとしても全然効かないし、アイコンからプロフに飛ぼうとしても謎にショッピングページに飛ばされるし
てか非表示にしてんのに消えないの気色悪い
tem◯のアカウント全部ブロックしてんのになんで貫通してくるんだ… pic.twitter.com/qLWCYXuIDI— 木暮隼🍥 (@Laid_back_gamer) June 23, 2024
Xには配信されている広告に対し、「この広告に興味がない」と選択できる機能があります。
しかし、最近配信されている広告の中には、
「この広告に興味がない」を選択しても表示され続ける広告や、
ポストのURLに触れていないにもかかわらず、
リンク先に飛ばされてしまう迷惑な広告も配信されています。
「興味のない」広告への印象
結論から言うと、「興味のない」広告に対し、
多くのユーザーは「鬱陶しい」「邪魔」「目障り」といった嫌悪感を抱いています。
※引用:リチカ「CM・広告に対する意識調査」全国の21~60歳の男女330人から回答
【調査時期】2022年6月24日
ユーザーが「興味のない」広告に嫌悪感を抱く理由として以下の3つが挙げられます。
1.興味・必要のない情報だから
自分にとって興味や必要性のない情報は、当然ながら求めていないものです。
それにもかかわらず、そうした情報が広告として繰り返し表示されては、
ユーザーが鬱陶しさを感じるのも無理はありません。
2.情報の押しつけ感があるから
特にタイムラインや動画視聴中に強制的に表示される広告は、
ユーザーの行動を邪魔する形になるため、鬱陶しさを強く感じさせる要因となっています。
3.広告のタイミング・場所が悪い
ユーザーが集中しているタイミングで広告が表示されたり、
誤ってクリックされやすい場所に配置されている場合、
それがどんな内容であれ「邪魔だ」と感じられることがあります。
この体験が続くと、広告そのものだけでなくプラットフォームにも悪い印象を持つ原因となります。
「興味のない」広告と思われないために
ユーザーにとって「興味のない」広告と思われないために、広告配信する際、
以下のことを検討・調査する必要があります。
1.ターゲットの検討
広告のターゲットを明確にすることは、
広告を見る側とのミスマッチ≒「興味のない」広告と思われてしまうことを防ぎます。
2.配信プラットフォームの検討
広告を配信するプラットフォームの特徴を把握したうえで、
ターゲット層が多く集まる場所を選ぶのが効果的です。
3.配信形式の事前調査
選定したプラットフォームで、
どのような形式で広告が配信されているのかを調べることが大切です。
また、その形式はユーザーに受け入れられているか調査することも必要です。
本記事で取り扱っているXには多くのユーザーが存在しており、
日本国内だけでも6,700万以上のアクティブユーザーが存在します。
商品やサービスを認知してもらうには適しているように思えるかもしれません。
しかし、そのプラットフォームでのターゲティングの精度や広告の表示方法によって、
広告配信する企業のイメージが損なわれるケースが想定される場合には、
別のプラットフォームを検討した方が、
結果的に費用対効果が高くなる可能性があります。
むすびに
本記事は、Xでの広告配信を否定するものではありません。
大切なのは、
ユーザー目線を忘れずに適切なターゲティングやプラットフォームの選定を行うことです。
広告が「押し付けられるもの」ではなく、
ユーザーにとって「役立つ情報」として自然に受け取ってもらえるような工夫を
取り入れていくことが広告配信において重要なポイントになります。
当社では、お客様の課題に応じた施策の企画立案から実行、運用改善まで幅広く対応しております。
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長島(ニックネーム:ながさん)