#187 リスティング広告の「部分一致」が名称変更「インテントマッチ」に
デジタルメディア情報 2024.08.26
皆さま、こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの藤田です。
総務省の通信利用動向調査によると、
2022年には日本でのスマートフォンの世帯保有率が90%を超え、
誰でも簡単にインターネットを活用する時代となりました。
そして2023年、日本の総広告費が過去最高の7兆3,167億円を記録し、
中でもインターネット広告は3兆3,330億円で広告市場の全体の成長を後押ししました。
引用: 2023年 日本の広告費
今日はそのインターネット広告の中でも欠かせない手法のひとつである
「リスティング広告」のマッチタイプについて解説いたします。
マッチタイプの種類
マッチタイプには以下3種があります。
- 完全一致
指定したキーワードと完全に一致する検索クエリにのみ広告が表示される
- フレーズ一致
指定したキーワードを含むフレーズに広告が表示される
- インテントマッチ
指定したキーワードと関連性のある幅広い検索クエリに広告が表示される
このインテントマッチは以前「部分一致」と呼ばれておりましたが、
2024年7月に名称変更を行いました。
名称変更の理由
Googleでは名称変更の理由をこのように述べています。
「これまで部分一致については、精度の低さや広告効率が悪化してしまうことへの懸念を指摘する声があったのも事実です。しかし近年、Google AI や言語モデルの進化に伴い、その精度は飛躍的に向上してきました。機能の開発から 20 年以上が経った現在、部分一致という名称は、もはや実態を正確に表すものではなくなっています。
そこで Google Japan では、2024 年 7 月から、生活者や企業のインテント(意図)を捉えるという機能の本質に合わせてマッチタイプの名称を「部分一致」から「インテント マッチ」へと変更することを決めました。」
引用: Google/検索広告の部分一致を「インテント マッチ」へ改称した理由とは
確かにスマートフォンの普及とともに、検索クエリは抽象的なものから具体的なものに変化し、
私たちユーザーは「知りたい」「買いたい」「食べたい」など感じた瞬間に
能動的に情報を探すことが当たり前になっています。
インテントマッチではこの顕在層だけでなく、
準顕在層や顕在層も含めて見つけ出すことができる点が強みでもあります。
インテントマッチの特徴
インテントマッチは指定したキーワードと「関連する」検索語句に対しても
広告を表示できる点が特徴です。
これには入稿したキーワードそのものを含まない検索語句も含まれます。
そのため、フレーズ一致や完全一致ではマッチしない、
関連性の高い他の検索語句を見つけ出して広告を表示することができます。
幅広いキーワードを入稿しなくてもより多くのユーザーに広告を表示できる点がメリットです。
インテントマッチではユーザーに対して的確な広告を表示するため、
以下3点も考慮される場合があります。
- ユーザーの最近の検索アクティビティ
- ランティングページのコンテンツ
- 広告グループ内の他のキーワード(キーワードの意図を詳しく把握するため)
Google AIを活用して ユーザーの検索意図を理解し、興味や関心に基づいた広告の配信が
実現可能です。
まとめ
今回はリスティング広告のマッチタイプ「インテントマッチ」について解説いたしました。
インテントマッチの活用のポイントは
【小規模スタートでしっかりと検証期間を設けること】です。
インテントマッチでは幅広いクエリに配信ができる一方で、
他のマッチタイプよりも獲得効率が下がるのではという懸念点があります。
Google AIにしっかりと学習させるための期間が必要です。
推奨期間は最低2週間となっているため、配信開始時は小規模でスタートし、
インテントマッチがどのように稼働するかを確認しながら進めるようにしましょう。
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藤田(ニックネーム:よっしー)