#186 悪質な偽ショッピングサイトに騙されないための注意点
デジタルメディア情報 2024.08.19
こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの岩淵です。
皆さん、ニュースやSNSなどで話題になっている「偽ショッピングサイト」はご存じでしょうか?
今回は、昨今のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場の規模拡大にあわせるかのように
増加している「偽ショッピングサイト」に騙されないための注意点をご紹介します。
投稿の最後に、ECサイト運営における「偽ショッピングサイト」と思われないためのポイントも
ご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
BtoC EC市場の拡大と偽ショッピングサイトの通報件数増加
まずは、BtoC-EC市場がどのように拡大しているのかをご紹介します。
経済産業省が2023年8月に発表した
「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、
2022年の日本国内のBtoC-EC市場は、22.7兆円(前年20.7兆円、前年比109%)に拡大しています。
※出典:経済産業省「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
BtoC-EC市場拡大の一方で、偽ショッピングサイトの通報件数も年々増加しています。
日本サイバー犯罪対策センター※1(以下JC3)の発表によると、
2022年にセーファーインターネット協会※2からJC3へ共有された
悪質なショッピングサイト等の通報件数は、28,818件となっており、
2021年中の17,878件と比べ、1.6倍(10,940件)も増加しています。
※出典:日本サイバー犯罪対策センター「悪質なショッピングサイト等に関する統計情報(2022年)」
通報増加の背景には、偽ショッピングサイト自体が増えたことは元より、
オンラインショッピングが生活者にとって身近になり、利用が増えたことや、
オンラインショッピング利用時に「価格」を重視する方が多いことが理由と考えられます。
より安い商品を購入したいと考え、様々なECサイトを回遊している中で、
偽ショッピングサイトに辿り着いた…という行動は想像に難くありません。
出典:Appliv TOPICS(https://mag.app-liv.jp/archive/149609/)
※1日本サイバー犯罪対策センター…産業界、学術機関、法執行機関等、それぞれが持つサイバー
空間の脅威への対処経験を集約・分析し、その結果を共有することで、サイバー空間全体を俯瞰し、サイバー犯罪等のサイバー空間の脅威の大本を特定・軽減・無効化することを目指す非営利団体
(日本サイバー犯罪対策センターHPから抜粋)
※2一般社団法人セーファーインターネット協会…インターネットの悪用を抑え自由なインター
ネット環境を護るために、統計を用いた科学的アプローチ、数値化した効果検証スキームを通して、悪用に対する実効的な対策を立案し実行していく団体
(一般社団法人セーファーインターネット協会HPから抜粋)
悪質な偽ショッピングサイトの特徴
では、どうしたら悪質な偽ショッピングサイトに騙されないようになるのか。
警察庁は偽ショッピングサイトの通報件数の増加を受け、
HP上で「偽ショッピングサイト・詐欺サイト対策」を発信し、その特徴(手口)を紹介しています。
- URL部分が暗号化通信(https://~)ではない
- サイトドメインが「.xyz」、「org」、「.top」など見慣れないドメインが多い
※正規サイトで使用される場合もあります。 - 日本語が不自然
- 「品薄」等の表示により商品の購入を急がせる
- 割引が過大である
- 代金支払い方法が銀行振込のみなど限定的である
- 会社概要に実在しない住所が記載されている
- 商品に統一感が無い
- 記載されている電話番号やメールアドレスに連絡しても連絡が取れない
偽サイトや詐欺サイトは、検索結果の上位に表示される場合や、
SNS広告などに表示される場合もあるため注意が必要です。
検索結果ではサイトのURLも確認することができますので、
アクセスする前に「URLが暗号化通信となっているか」
「サイトドメインが見慣れたものではないか」など確認するようにしましょう。
また、 JC3で収集した偽ショッピングサイトの情報を集約し、
ウェブサイトの信ぴょう性を確認できるサイト「SAGICHECK」というサービスがあります。(https://sagicheck.jp/)
不審な点がある場合は、こちらで確認することをおすすめします。
自社ECサイトが偽ショッピングサイトと思われないために
前述の通り、多くの方がより安価な商品をもとめ、様々なECサイトを比較しています。
その中で偽ショッピングサイトと思われないためには、
先ほどご紹介した「悪質な偽ショッピングサイトの特徴」を元に
自社サイトの点検を行うことがポイントになります。
- URL部分が暗号化通信(https://~)になっている
- 日本語が不自然ではない
- 品薄、割引の理由が記載されている
- 代金支払い方法が銀行振込のみなど限定的でない、もしくは限定的な理由の記載がある
- 会社概要に正しい情報が記載されている
- 商品・商品表示に統一感をもたせている
- 連絡の取れる電話番号やメールアドレスを記載している
項目を並べると当たり前のように思えますが、
利用者目線で自社サイトの点検をおこなってみてはいかがでしょうか?
むすびに
今回は、悪質な偽ショッピングサイトに騙されないためのポイントと、
企業側の対策についてご紹介しました。
ECサイト構築・運用についてプロの意見が欲しい、
どうやってECサイトを始めたら良いか分からないというお悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度JOETSUデジタルコミュニケーションズにご相談ください。
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岩淵(ニックネーム:ぶっちー)