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#149 【Bardとは?】Googleが開発した生成AIの特徴と活用例

デジタルメディア情報 2024.01.24

みなさまこんにちは。

JDC新入社員の高瀬と申します。

 

JDCに入社して約10か月が経ちました。

様々な業務を経験する中で、仕事の進め方やデジタルマーケティングなどについて学んでいます。

最近では、業務の中で生成AIを使用する機会が増えており、提案資料を作成する際のアイデア出しなどで使用すると、自分では思いつかないような視点からヒントを得ることができます。

 

生成AIには使用する目的によって様々な種類が存在しますが、

この記事では現在話題の生成AI、Googleが提供する「Bard」について、特徴や活用法を解説します。

 

生成AIとは

まずは生成AIについて簡単にご説明いたします。

生成AIとは学習済みのデータから、オリジナルのデータを生み出すAIを指します。

ここ1,2年で世界中から大きな注目を集めており、ビジネスや日常生活など、多種多様な場面で活用されています。

 

有名なものだとOpen AIが発表したChatGPT。対話形式でユーザーの質問に回答してくれます。

また、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる学習手法により回答の精度が高くなっています。

 

この記事で紹介するBardは、ChatGPTと同じく対話型AIです。

以下の文章では、現在進化を続けているBardについてその概要や活用法を解説していきます。

 

Bardの特徴

BardはGoogleが提供する無料で利用可能なテキスト生成AIです。

日本では2023年5月に試験運用が開始されました。

機能としては他のテキスト生成AIと同様に、ユーザーからの質問に対する回答、文章の生成、翻訳、ソースコード生成、要約など様々なことが可能です。

ここからは、Bardの特徴の中でもChatGPT(無料版)との比較において特筆すべき点を3つご紹介します。

 

 

①複数の回答案を提示

Bardには回答結果の右上に「他の回答案を表示」という項目があります。

この項目をクリックすると「回答案1」「回答案2」「回答案3」という形で、

複数の回答案が表示されます。

 

例として、「Bardを紹介する文章を100字で書いて」という質問を入力してみました。

 

【回答案1】

 

【回答案2】

 

【回答案3】

 

Bardの紹介に加えて、文章作成の意図を説明している「回答案3」が内容的にも正確であり活用の幅が広い文章だと考えられます。

このように、複数の回答案を比較し、自分の思う最適な回答を選択できるという点がBardを使用する際の大きなメリットとなります。

 

 

②画像認識が可能

2つ目の特徴として、Bardの画像認識とその精度について紹介します。

Google検索の際に使用できる、画像検索用のレンズ機能と同じようにBardでも画像を認識できるようになっています。

 

例えば、会社のデスクの画像と「何が映っていますか?」という質問を入力します。

するとこのような回答が返ってきました。

 

「モニター」「ノートパソコン」「マウス」といった画像の構成要素に加えて、画像内のテキストも認識しており、画像認識の精度は高いと言えます。

さらに、「この画像は、Bardの紹介を目的として撮影されたものと思われます」というように、画像の状況から撮影意図までくみ取ることができています。

 

 

③他のGoogleのサービスと連携可能

2023年12月19日、GoogleはBardとGoogleの各種アプリ・サービスを連携する拡張機能の提供を日本でも開始したことを発表しました。

 

拡張機能を利用すると、BardがGoogle Workspace(Gmail、Googleスプレッドシート、Googleスライドなど)やGoogleマップ、YouTubeなどと連携し、関連情報をBardの回答内に一括で表示させることができます。

これにより、ユーザーは複数のアプリを切り替えなくてもBardのみで横断的に情報を収集できるようになります。

 

例えば、Gmailでやり取りした旅行の日程について確認する場合、以下のように活用することができます。

引用元:https://japan.googleblog.com/2023/12/bard1pintegration.html

 

Googleによると、拡張機能を使用した場合でも、プライバシー保護の観点からGoogle Workspaceのコンテンツの内容は、広告表示やBardの学習に使用されないと発表しています。

 

ただし、ユーザーがメッセージ入力欄に入れた情報はBardの学習に利用されるため、

会社の機密情報やプライベートな情報などの取扱いには注意が必要です。

 

Bardの活用例

ここからは、実際にビジネスの場で活用する際の例を2つ紹介します。

 

①Webページの要約

Bardを使うとWebページの要約を簡単に行うことができます。

ChatGPT(無料版)の場合、Webページの内容を要約するにはページの内容を全てコピーし、入力欄に張り付ける必要がありました。Bardの場合こうした手間は不要で、要約したいページのURLと「このページの内容を要約してください」という文章を入力するだけで回答を得ることができます。

 

例として、JDCのコーポレートサイト(https://www.joetsu-dc.com/)を要約してみました。

わかりやすく簡潔にまとめられています。

クライアントに自社のサービスを紹介するときなど、このようにBardの要約が活用できそうです。

 

 

②ブログ記事の執筆

Bardはクリエイティブなアイデアを生み出す際に活用できます。

例えば、ブログ記事の作成では、テーマを入力するだけで人間が一から考えることなく文章を生成してくれます。

 

例として、「Bardを紹介するブログ記事を書いて」と質問してみました。

 

「Bardの特徴」「Bardの活用方法」「Bardの未来」といった項目と、それぞれの内容が簡潔にまとめられています。この文章をもとに人間が少し手を加えることで、短時間で読みやすい記事の作成が可能になりそうです。

 

利用時の注意点

最後に利用時の注意点について紹介します。

Bardに限らず、生成AIを利用する際は以下の点に注意する必要があります。

 

・事実の真偽性

生成AIの回答は必ずしも正しいとは限りません。

 

・著作権問題

生成された文章や画像が著作権を侵害している可能性があります。

 

・情報漏洩やセキュリティ上の懸念

組織の機密情報などを入力した場合、AIがその情報を学習し、他のユーザーの回答に反映される可能性があります。

 

生成AIが便利なツールであることは事実ですが、まだまだ課題や危険性は多く存在しています。

自社の生成AIの利用に関するガイドラインや生成AI提供者が発信する利用規約などを定期的に確認し利用する必要があります。

 

むすびに

この記事ではGoogleが提供する生成AI「Bard」について紹介しました。

・複数の回答案を提示

・画像認識が可能

・拡張機能で他のGoogleのサービスと連携可能

といった点がBardの特徴となります。

 

特に拡張機能の利用が開始されたことにより、ますます利便性が向上しました。

ビジネス、プライベート問わず活用の場が広がっています。

 

便利な一方、生成AIはまだ登場してから月日が経過していないことから、懸念事項も多く抱えています。生成AIでできること、利用時の注意点を確認しつつ安全に活用したいですね。

 

JDCでは今回の記事で紹介したBardのような最新の情報をかわら版で発信しております。

さらに、その他デジタルマーケティングについての詳しい情報は、

お役立ち資料からダウンロード可能です。ぜひ情報収集にご活用ください。

 


 

高瀬(ニックネーム:ゆうまボーイ)
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