#88 GA4のスクロール率「そのページちゃんと読まれてる?」
デジタルメディア情報 2022.10.11
皆様、こんにちは。
JDC企画担当の藤田です。
先日、当社グループ会社のJOETSUサイトでは2024年度の新卒採用ページを公開いたしました。(記事の最後にリンクをご用意しました)
採用活動においても消費行動プロセスは重要であり、
・企業が提供する情報
・ユーザーの知りたい情報
この二つを合致させることがポイントです!
サイト設計時には、前年のGoogleアナリティクス(以下GA)のデータや最新の就職活動動向などを元に
「学生目線での必要な情報」と「企業の伝えたいメッセージ」というのを整理しています。
それらの情報がマッチングできているのか、
GAを活用して効果測定を行うことで自社の人材確保へと繋げていきます。
さあ、2024年度の新卒採用ページはレポーティングをGoogleアナリティクス4(以下GA4)に切り替えましょう!
JOETSUでも自社サイト設計時の狙い通りに
ユーザーのエンゲージメントが獲得できているか、
定期的に評価し、仮説を立て、施策を検討・実施する というPDCAを今年も行っていきます。
今回はその効果測定のためにどんな設定をしたのかについて
JOETSUの採用サイトを例にご紹介していきたいと思います。
モバイルユーザビリティ(縦スクロール)
就職活動における情報収集の際に使用するデバイスはスマートフォンの普及とともに変化してきました。
2024年度採用ページは特にモバイルユーザーを意識した構成になっています。
採用トップページをスクロールしていくだけで主要コンテンツ(=伝えたいメッセージ)を確認することができます。
GA4ではスクロール数の計測がデフォルトで設定されています。
しかし、デフォルトの設定では「90%までページを読み込んだ数」が計測されます。
90%に満たない地点で離脱してしまっている場合は、どこでユーザーがページから離脱してしまったのかがわからず、90%以上みた数しかデータ収集できません。
GA4ではGoogleタグマネージャー(以下GTM)を経由して設定を行うことで簡単にスクロール率の詳細を計測することができます。
スクロール率のカスタマイズ設定
ユーザーがページのどこまで読み進めて、どこで離脱してしまったのか
ヒートマップツール(読了率)に近いデータを収集できます。
⑴変数設定
変数>設定をクリックし、組み込み変数の「スクロール」にチェックを入れます。
⑵タグ設定
タグ>新規をクリックし、GA4上でどのようなイベント名でデータを取得するか決めます。
・タグタイプ「Googleアナリティクス-GA4イベント」
・設定タグ「なし」
・測定ID「G-XXXXXXXXXX」(自社サイトのGAデータストリームの測定IDを入力)
・イベント名「custom_scroll{{Page Path}}」(ページ別にイベント数を確認しやすい)
・パラメータ名「percent_scrolled」★
・値「{{Scroll Depth Threshold}}」
⑶トリガー設定
トリガー>新規をクリックし、どんな条件のときにデータ計測するか決めます。
・トリガーのタイプ「スクロール距離」
・「縦方向スクロール距離」
・割合「20,40,60,80,100」(手動で設定可能、必要に合わせて数値を入力)
・「ウインドウの読み取り(load)」
・トリガーの発生場所「すべてのページ」または「一部のページ」(取得したい条件を指定)
⑷タグとトリガーを組み合わせてGTM公開
タグに対して配信トリガーを指定し、設定を公開
⑸GA4のパラメータ設定
探索レポートでページ毎、スクロール率毎にデータが確認できるようにカスタムディメンションを設定していきます。
・設定>カスタム定義>カスタムディメンションを作成をクリック
・ディメンション名「percent_scrolled」
・範囲「イベント」
・説明「カスタムスクロール率」
・イベントパラメータ「percent_scrolled」★
★GTMのタグ設定時のパラメータ名と同じにしましょう
今回はスクロールのイベントをページの「20,40,60,80,100%」読み込むごとにデータを計測していますが、基本的にはパーセンテージが増えるほど、緩やかにイベント数は減少します。
例えば、40%と60%で大きくイベント数が減少していた場合、
下層リンクや外部リンクで離脱(=ページ遷移)しているのであれば◎
コンテンツの途中で読み切らずに離脱しているのであれば
=ユーザーが必要としている情報がなかった などデータから読み取ることができます。
まとめ
オウンドメディアの中でも自社ウェブサイトは、
「検索」「取捨選択」などをユーザーが気軽に行えるメディアです。
顧客に選ばれるために情報の最適化を行っていくことで、成果を最大化することができます。
GAはPDCAには欠かせないツールといえます。
従来のGAは2023年の7月に計測が停止します。
これを機に、自社ウェブサイトのGAの設定を見直し
新たにGA4で自社に合った設定を行いませんか?
JDCでは、9月からGAの導入・活用支援サービスを始めました。
GA4の導入はもちろん、マーケティング戦略上の活用までトータルサポートいたします。
お客様に合ったプランのご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
▼Googleアナリティクス 導入・活用支援サービス▼
https://joetsu-dc.hp.peraichi.com/ga4_support
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藤田(ニックネーム:よっしー)