#185 Z世代とSNS:デジタルネイティブの自己表現の場
つるまう日記 2024.08.05
こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの小林です。
突然ですが、皆様は友人や恋人、家族などと食事に出かけた際、
出てきた料理の写真を撮影することはありますか?
そして、それをSNSにシェアすることはありますか?
近年、生活の中のふとした瞬間に写真や動画を撮影し、
自身のSNSにシェアすることはごく当たり前の光景になってきました。
今やSNSは単なるコミュニケーションツールではなく、
自己表現の場として多くの世代に愛されています。
今回は、Z世代におけるSNSでの自己表現について考えてみます。
Z世代とは?
「Z世代」とは、1990年代後半から2010年代前半に生まれた人々のことを指します。
インターネットやスマートフォンが普及した環境で育ったこの世代は
「デジタルネイティブ」と呼ばれており、主に以下のような特徴があります。
- デジタルに強い
スマートフォンやSNSが身近な存在で育ったため、情報に対する感度が高く、
デジタルツールの使用や情報処理に長けています。 - 自己表現を重視
自分を表現することに価値を置き、
SNSを活用して日常生活の様々な側面を積極的にシェアします。 - 即時性とリアルタイムを重視
情報やコンテンツの消費が速く、リアルタイムでの更新や反応を重視します。
株式会社サイバーエージェントが2023年に発表した「2023年Z世代SNS利用率調査」からは、
Z世代のSNS利用率1位は「Instagram(Z世代75.6%・26歳以上51.3%)」、
2位は「X(Z世代71.7%・26歳以上52.3%)」、
3位は「TikTok(Z世代51.9%・26歳以上20.4%)」であることがわかります。
出典:株式会社サイバーエージェント「2023年Z世代SNS利用率調査」
SNSでの自己表現
ビジュアルでの表現-Instagram
Instagramは、Z世代にとって主要なSNSプラットフォームの一つです。
食べ物や旅行、ファッションなど、
自分の生活や趣味を反映した写真・動画を投稿することで、自分自身を表現します。
また、24時間で投稿が消える「ストーリーズ」機能を使って、
日常の一コマをリアルタイムでシェアできます。
ストーリーズは通常のフィード投稿よりも気軽にアップでき、
その場で自分の行動を友人と共有できるため、よりフランクなコミュニケーションが可能です。
参照:Instagram公式ホームページ|Instagramストーリーズ
動画での自己表現-TikTok
TikTokは、短い動画を通じて自己表現を行うためのプラットフォームです。
ダンスや歌、その他日常生活などを数十秒の短い動画で発信し、
自分の個性や独自の視点をシェアすることができます。
また、TikTokのライブ配信では「投げ銭」機能を使って、
視聴者がコイン(お金)を送ることが可能です。
視聴者は投げ銭をすることで、自分が「応援したい」「支持したい」と感じるクリエイターに
応援の気持ちを示すことができるため、これも一つの自己表現の形といえます。
SNSでの自己評価
SNSでは自己表現がしやすい反面、
他者からの評価が自己評価に直結しやすいという特徴があります。
InstagramやX、TikTokなどのプラットフォームには
「いいね」やコメントといった評価機能が備わっており、
投稿に対する反応が容易に見えるようになっています。
SNS上での評価は投稿者の承認欲求を強める一方で、プレッシャーを感じる原因にもなります。
投稿に対する「いいね」の数やコメントの内容が自己評価に大きな影響を与え、
時には精神的な負担となることもあります。
実際に、SNSでの誹謗中傷を受けたインフルエンサーが
精神的な苦痛から自ら命を絶つという悲しいニュースも見受けられます。
このような評価がもたらすプレッシャーは、
SNS疲れやバーンアウト(燃え尽き症候群)を引き起こすことがあります。
SNS上での評価が過度に気になり、心の健康に影響を与えることもあるため、
自己評価のバランスを保ちながら活用することが大切です。
むすびに
このように、Z世代にとってSNSは自己表現の重要なツールです。
自由に自分を表現し、共通の趣味を持つ人と繋がることができる一方で、
承認欲求やプレッシャー、プライバシーの問題にも注意が必要です。
今回の記事ではZ世代の視点からお話しましたが、
SNSでのデジタルマーケティングをおこなう際には、
ユーザー目線で分析を行い、
ターゲットや目的に合わせたアプローチをすることでより効果を発揮することができます。
SNSでのデジタルマーケティングに関して気になることがございましたら、
ぜひお気軽にJOETSUデジタルコミュニケーションズにご相談ください。
小林(ニックネーム:こばみず)