#127 X[エックス](旧Twitter)の新機能「コミュニティノート」って?
つるまう日記 2023.08.21
こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの岡田です。
8月も下旬になり、暑さのピークを迎えていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
最近は気候の変化が激しく、さっきまで晴れていたのに急に夕立が…なんてことも多々あります。
普段は天気予報アプリを利用していますが、最近はリアルタイムで天気がわかるSNSでも情報収集しています。
さて今回は、何かと話題のX[エックス](旧Twitter、以下X)でリリースされた新機能「コミュニティノート」についてご紹介いたします。
※TwitterからXへのリブランディングについてはこちらの記事をご覧ください。
コミュニティノートって?
コミュニティノートは、ユーザーがX上でより正確な情報を入手できるようにすることを目的として、誤解を招く可能性があるポスト(旧ツイート、以下ポスト)に、Xのユーザーが協力して背景情報を提供することができる機能です。日本版Xには7月から導入されました。
コミュニティノートは対象となるポストの下部に表示され、ユーザーはその背景情報が役に立ったかを評価することができます。(図1)
(図1)
X社 コミュニティノートガイドをもとに作成
コミュニティノートの仕組み
コミュニティノートを作成しているのはXではなく、「協力者」として登録された一般のユーザーです。
協力者はあらゆるポストにコメントを残すことができ、十分な数の協力者がさまざまな視点から「役に立った」と評価すると、そのコメントがポストに表示されます。(図2)
(図2)
可能な限り幅広い人々に役立つノートを見つけるため、コミュニティノートでは、ノートを「役に立った」または「役に立たなかった」と評価した協力者の人数だけでなく、そのノートを評価した協力者が、さまざまな視点に依拠していると思われるかどうかも考慮されます。
他の協力者の評価の結果、作成したノートが「役に立たなかった」のステータスに到達することが繰り返されると、ノート作成機能はロックされます。
コミュニティノートのメリット・デメリット
コミュニティノートのメリットは、デマの拡散を抑制できる点ではないでしょうか。
Xはコミュニティノートをあくまでも「背景情報を提供する機能」と位置付けていますが、「役に立つ」と評価されるノートは信頼度の高い出典が明記されている傾向があり、副次的にファクトチェックとして機能している側面があります。
近年のSNSでは下記のような悪質なデマが拡散され、たびたび問題視されていましたが、コミュニティノートの登場によりこのようなデマの拡散防止につながることが考えられます。
〈拡散されたデマの例〉
・熊本地震の際に「動物園からライオンが逃げた」という投稿が拡散され、混乱が生じた
・新型コロナウイルスの影響で「トイレットペーパーが品薄になる」という投稿が拡散され、買い占めが発生した
一方コミュニティノートにもデメリットがあります。
それは、コミュニティノートの情報が必ずしも「正しい」とは限らないということです。
先述した通り、コミュニティノートは一般ユーザーによって作成されているため、情報操作行為が発生したり、嫌がらせの手段として利用される可能性があります。Xはこのような課題に対して、協力者に資格基準や有用性スコアを設けたりするなどの対策をおこなっていますが、上記を十分に理解したうえでXを利用しましょう。
広告におけるコミュニティノートの注意点
X上で広告を利用している方にご注意いただきたいのが、広告に対してもコミュニティノートが表示されるという点です。
ポストや遷移先が法令に則っていない表現をしていたり、商品・サービスの実態と乖離した訴求をしてしまうと、コミュニティノートにて指摘され、会社の信用度に大きく影響してしまいます。Xに出稿する際は、広告の文章や遷移先に不備がないかをよく確認するようにしましょう。
〈指摘された広告の例〉
通販会社の広告:
首に装着するタイプの小型扇風機の商品を訴求し、商品購入ページのリンクを記載。
コミュニティノートでの指摘:
リンク先に「特定商取引法の表示」は、表示が義務付けられている事項のうち以下の事項の表示がなされていません。
・事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
・事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
また、連絡先として掲示されているメールアドレスは複数のサイトで使い回されています。
したがって、リンク先は事業者の素性が明らかでないサイトですので、ご注意ください。
スマホゲームの広告:
広告ポストに、「テトリス」のようないわゆる「落ち物パズル」であるかのような表現をしていた。
コミュニティノートでの指摘:
当該ゲームは動画のような「落ち物ゲーム」ではなく、手動で好きな位置にブロックを配置する形式のパズルゲームであり、広告と実際の内容が乖離しています。
X公式サイト:
https://help.twitter.com/ja/using-twitter/community-notes
https://communitynotes.twitter.com/guide/ja
むすびに
Xに限らず、様々なSNSで日々新しい機能がローンチされています。
SNS広告でもこれらのアップデートに対応して柔軟に対応していくことが求められます。
・アップデートで広告にどんな影響があるのかわからない
・自社でSNS広告を出しているけど、どのように対応すればいいのかわからない
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岡田(ニックネーム:アボカド)