#210 P-MAXとデマンドジェネレーションの違いとは?
デジタルメディア情報 2025.03.05
みなさん、こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの大矢です。
Google広告にはさまざまなキャンペーンタイプがあり、それぞれ異なる目的や特性を持っています。
特に近年注目されているのが「P-MAX(Performance Max)」と
「デマンドジェネレーションキャンペーン(Demand Gen Campaign)」です。
どちらも機械学習を活用して広告配信を最適化するキャンペーンですが、
目的や配信手法に違いがあります。
本記事では、それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較し、
どのようなケースで使い分けるべきかを解説します。
※今回の記事は比較的初歩的な内容になっていますので、
まずは簡単に両者の特徴を知りたいという方におすすめです。
また、P-MAXについては下記の記事も合わせてご覧ください。
#152 Google広告P-MAXの新機能「検索テーマ」について
P-MAXとは
P-MAX(Performance Max)は、Googleが提供する最新の広告キャンペーンタイプで、
すべてのGoogle配信面に対して自動的に配信される統合型のキャンペーンです。
特徴:
・Google検索、ディスプレイネットワーク、YouTube、Gmail、Googleマップ、Discoveryなど、
Googleの全配信面に一括配信
・機械学習を活用し、リアルタイムで最適な配信を実施
・コンバージョン最大化を目的とし、予算や入札戦略を自動調整
・広告アセット(画像、動画、テキストなど)を組み合わせ、最適なクリエイティブを生成
デマンドジェネレーションキャンペーンとは
デマンドジェネレーションキャンペーン(Demand Gen Campaign)は、
リード獲得やブランド認知を目的とした新しいキャンペーンタイプで、
特にSNS的な要素を取り入れた広告配信が特徴です。
特徴:
・YouTube、Discover、Gmailの3つの面に配信
・視覚的に魅力的な広告フォーマットを採用(カルーセル広告など)
・エンゲージメントを促進し、将来のコンバージョンにつなげる
・見込み顧客との接点を増やし、ブランド想起を強化
・AIを活用し、ユーザーの関心に基づいた広告配信を最適化
・SNS的な要素として、ターゲットの関心に基づいた広告配信や、
カルーセル広告・動画広告など、ユーザーのスクロール中に自然に表示される形式を採用
メリット・デメリットについて
わかりやすいように表の形で、「P-MAX」と「デマンドジェネレーションキャンペーン」の
メリット・デメリットをまとめました。
また、配信先の違いについては下表のようになります。
P-MAXはECサイトやBtoB企業、アプリ開発企業に適しており、
Google検索やディスプレイ広告、YouTube広告を横断的に配信し、
売上やリード獲得、アプリインストールの最大化を図ることができます。
一方、デマンドジェネレーションキャンペーンはブランド認知向上に優れ、
YouTubeやDiscoverのビジュアル広告を活用して視覚的なインパクトを与えます。
新サービスのローンチ時には、興味を持ちそうなユーザーにエンゲージメントを促す
広告を配信し、将来的なコンバージョンにつなげます。
むすびに
以上のように、P-MAXはコンバージョン最大化を目的とした
統合型のキャンペーンであり、広範囲な広告配信を自動化できるのが強みです。
一方で、デマンドジェネレーションキャンペーンは、
ブランド認知やエンゲージメントの向上に適した広告形式であり、
特に視覚的な広告が効果的な場面で活躍します。
どちらを選ぶかは、ビジネスの目的次第です。
すぐに売上につなげたいならP-MAX、
ブランドの認知度を高めて見込み顧客を育成したいなら
デマンドジェネレーションキャンペーンを活用するといった使い分けも考えられます。
もっと詳しい内容を知りたかったり、少しでも興味をお持ちになったりした際には、
ぜひ遠慮なくお問い合わせください。
大矢(ニックネーム:おやおや)