#207 Meta AI とは?進化するAI とブランドを守るための活用法
デジタルメディア情報 2025.02.03
こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの田部井です。
AI技術は近年急速に進化を遂げ、私たちの生活やビジネスに欠かせない存在となりました。
私が最近特に印象に残っていることは、AIが以前よりも人間味を感じさせるようになったことです。
例えば、Open AI社が提供するChatGPTを利用する中で、
記号(「!」「?」)や絵文字が自然に使われたり、
質問への回答だけでなく、追加の提案や選択肢を示してくれたりする場面が増えました。
Meta社ではAIキャラクターに個別のパーソナリティを持たせる取り組みを行っているそうです。
そこで、今回はMeta社の「Meta AI」に注目し、その特徴とAIの活用について考えていきます。
Meta AIの特徴と技術
Meta AIは、Meta社が提供する最先端のAI技術であり、
Instagram、Messenger、WhatsAppといった主要プラットフォームで活用されています。
コミュニケーションやコンテンツ制作をより効率的に支援するツールとして注目を集めています。
具体的には、以下のような機能が提供されています。
- テキストからスタンプを生成
チャットやストーリーズで、
ユーザーが入力したテキストをもとにユニークなスタンプを作成可能。 - 画像の編集・生成
「Imagine」を記述した後、キーワードや指示を入力するだけで、
AIがつくりたいイメージをビジュアル化。
【引用:meta.ai】
- キャラクターチャット機能
芸能人やインフルエンサーをモデルにしたAIキャラクターが、
ユーザーとの自然な対話を実現。
これらの機能は、ユーザーの体験を向上させるだけでなく、
コミュニケーションやコンテンツ制作の効率化にも寄与しています。
Meta AIは現在、アメリカやオーストラリアなど、
一部の国のみ利用可能となっており、日本では利用できないようですが、
今後AIが活用できるようになると、より個性的なコンテンツを簡単に生成できるようになり、
Instagramを活用したキャンペーンなどでは、
新しい顧客層にもアプローチしやすくなるのではと考えます。
【参考:Meta|Metaが提供するプラットフォームとデバイスに新しいAI体験を導入】
AI活用のリスク
Meta AIのチャット機能においては、ユーザーがより人間と会話しているような感覚になるよう、
AIにパーソナリティを持たせているのではないかと思われます。
とはいえ、AIが人間のように言語のニュアンスを完全には理解することは難しいと考えています。
比喩や文化的背景、感情を含む微妙な表現などに対応しきれず、
誤解や不適切な表現が発生する場合があるのではないでしょうか。
AIが生成したコンテンツがブランドの方向性や価値観に反する場合、
企業は顧客からの信頼を損なうリスクも考えられます。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、AIに頼るだけでなく、
人間が介在してガイドラインを策定し、運用する仕組みが必要不可欠です。
ブランドコンセプトを基にしたガイドラインの重要性
ブランドコンセプトとは、企業の思いや目指したいこと、理念を明確化したものであり、
その企業が提供する製品やサービスの背景にある「価値」「目的」を示すものです。
MVV(Mission、Vision、Value)や、Purpose(存在意義)が明確であるほど、
企業の一貫性が高まり、顧客との信頼関係を構築しやすくなります。
AIを活用する現代において、ブランドコンセプトを基にしたガイドラインや
マニュアルの策定は重要になっていくのではないかと考えます。
例えば、ブランドコンセプトを基にAIが生成するコンテンツのトーンやスタイル、
さらには使用すべきでない表現を具体的に明示することで、
AIを活用しつつ、ブランドイメージを守ることができるでしょう。
また、こうしたガイドラインは、AIだけでなく、
社内のクリエイティブチームや外部のパートナーにも共通の指針として機能します。
むすびに
Meta AIをはじめとする最新のAI技術は、
私たちの生活やビジネスを大きく変える可能性を秘めています。
しかし、どれほど進化した技術であっても、言語のニュアンスやブランドイメージを完全に理解し、
一貫性を保つことは難しいのではないかと考えます。
そのため、企業にとっては、AI技術の進化に伴い、
ブランドコンセプトを基にしたガイドラインを策定し、
適切に運用することが重要になるのではないでしょうか。
ブランドコンセプトには、企業の根幹となる経営者様の思いを表現することが大切です。
JOETSUデジタルコミュニケーションズでは、ブランドコンセプト策定のご支援も行っております。
「自社の価値とは何か」「自社のイメージをどう伝えたらよいのか」など、
経営者様が悩まれていることをお伺いし、
経営者様の思いをカタチにすることからサポートいたします。
ぜひご相談ください。
田部井(ニックネーム:くるくる)