#164 Z世代に人気の最新SNS「BeReal.(ビリール/ビーリアル)」って何?!
デジタルメディア情報 2024.03.26
こんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの岡田です。
3月も終わりが近づき、いよいよ4月が始まります。
最近は冬の寒さも和らぎ、春に向けて少しずつ暖かくなってきましたね。
これから徐々にお出掛けする機会が増えてくるのではないでしょうか。
私も先日、石川県金沢市へ旅行に行ったのですが、
江戸時代の面影が残る歴史的な街並みや、海鮮などの金沢グルメは、
ついつい写真を撮ってSNSでシェアしたくなってしまいました。
本記事では、最新SNS の中から、Z世代から絶大な人気を誇っている「BeReal.」をピックアップしてご紹介します。
BeReal.とは?
BeReal.(ビリール/ビーリアル)*とは、2020年にフランスでリリースされたSNSアプリで、総ダウンロード数は2023年の12月で既に全世界5,300万ダウンロードを突破しています。2023年には日本でもZ世代を中心に人気となっており、「SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2023」では、コンテンツ部門にて、アニメ『【推しの子】』に次ぐ第2位にランクインしています。
BeReal.はその名の通り「リアルライフを共有」をコンセプトにしており、
ユーザーは毎日ランダムな時間に届く通知に従って、2分以内に加工・編集なしの写真を投稿します。
*「BeReal.」の読み方は「ビリール」が公式となっていますが、日本では「ビーリアル」として浸透しているため、本記事では「ビリール/ビーリアル」と併記しております。
参考:App Storeプレビュー「BeReal. リアルな日常を友達と。」
BeReal.の使い方と特徴
●BeReal.の使い方
前述のとおり、ユーザーは毎日ランダムな時間に一斉に届く通知に従って、2分以内に加工・編集なしの写真を投稿します。
自分が投稿をするまでは友達の投稿を見ることはできません。
また、通知を受け取った後はいつでも投稿することができますが、投稿に「●●分遅れ」と表示されます。
投稿は1日1回までしかできず、24時間で自動的に消えます。アーカイブとして過去の投稿を残すことはできますが、閲覧できるのは自分のみとなります。
●BeReal.の特徴
BeReal.の最大の特徴は「リアルライフを共有」する点で、投稿やリアクションにも「リアル」であることが求められます。
【投稿できる写真】
投稿できる写真は、BeReal.のアプリで撮影したもののみとなっており、
他のSNSのようにフィルターやスタンプを使用して加工することはできません。
また、「デュエル視点カメラ」で外カメラと内カメラが同時に撮影されるため、
ユーザーが今見ている景色とユーザーの表情を同時に収めることができます。
投稿する前であれば何度でも取り直すことができますが、取り直した回数が投稿に表示されます。
【リアクション】
BeReal.では投稿に対して、他のSNSのように「いいね」や「ハート」を送ることはできません。
「Realmoji」と呼ばれる機能を使用して、テンプレートに合わせてセルフィ―を撮り、
絵文字の代わりに自分の表情でリアクションを表現します。
投稿と同じく、リアクション用に写真を撮影する必要があり、加工をすることはできません。
参考:BeReal公式サイト
BeReal.はなぜ人気?
InstagramやX(旧Twitter)のような従来のSNSでは、
どれだけのフォロワーがいるか、どれだけの「いいね」がついているかなどが重視され、
「映え」や「盛る」が意識されてきました。
ですが、見栄を張って華やかな日常を投稿しようとたり、投稿に対して他人がどのように反応するのかを気にしてしまうなど、SNSに疲れを感じていたユーザー層も一定数いました。
一方、BeReal.では「リアルであること」が前提となっているため、気張らずにありのままを表現できるSNSとして人気になっているのではないでしょうか。
また、加工ができないうえに、ユーザーが投稿できるのは1日1回となっているため、
長時間だらだらと時間を使ってしまうことがないという点も、人気の要因となっています。
BeReal.の今後
●広告機能の追加
InstagramやTwitterなどの主要SNSは、広告機能を導入することで収益化に成功していますが、BeReal.は現時点(2024年3月)で広告機能はなく、導入に関する公式発表もありません。
今後サービスを継続していくためにも収益化は大きな課題となるため、BeReal.も主要SNSと同様に広告機能を追加することが見込まれます。
ですが、広告機能が追加されることでユーザー体験が損なわれたり、BeReal.のコンセプトと乖離したりする可能性もあるため、収益性との調和のとれた運営が求められます。
●企業の活用
現在、海外を中心にアーティストやモデル、アスリート、コスメブランド、スポーツブランド、スポーツチームなどがBeReal.の公式アカウント機能「RealPeople and RealBrands」を活用しています。
ですが、公式アカウントも一般ユーザーと即時的な投稿が求められるため、企業アカウントの運用をする場合に必須となる、クオリティ管理やコンプライアンスチェックなどの時間が十分確保できないことが懸念されます。
そのため、芸能人やインフルエンサー、中小企業のようなスピーディーに投稿ができる人物・企業が、ファンや顧客とのコミュニケーションズの場としてBeReal.を活用していくのではないでしょうか。
むすびに
ここまで最新のSNS「BeReal.」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
従来のSNSにはない「盛らない」というコンセプトは、SNS疲れしがちな今、Z世代だけでなく、幅広い年代に受け入れられるのではないかと思います。
ここ数年でThreads(スレッズ)、Bluesky(ブルースカイ)、など新しいSNSが次々にリリースされていますが、各SNSで同じコンテンツを発信するのではなく、それぞれの特徴やユーザー層を意識してコンテンツの最適化をしていくことが求められます。
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岡田(ニックネーム:アボカド)