#114 今さら聞けない!iPhoneのライトモードとダークモードの違い
つるまう日記 2023.05.01
皆さんこんにちは。
JOETSUデジタルコミュニケーションズの関村です。
皆さん、毎日の生活でどのくらいスマートフォンを活用していますか?
世界的に広く普及したのは、もう10年以上も前のことだそうです。
私は当時、中学生~高校生くらいだったので、クラス替えをする度に友達とLINEやSNSで交流を深めていたなと懐かしく感じます笑
世界的に普及してから10年以上経っているスマートフォンですが、
皆さんはどのくらいスマートフォンの機能を活用できていますか?
私は、自分が思っている以上に使いこなせていないと痛感させられることがしばしばあります…。
先日、友人と買い物をしていた時のことです。
私はiPhone12、友人はiPhone11を使用していました。
iPhone11と比較すると、iPhone12の方が新しい機種になりますが、
お互いのiPhoneのバッテリーの状態(※1)を確認してみると、友人が使用しているiPhone11は最大容量88%、私のiPhone12は最大容量80%という状態でした。
※1 新品時と比較したバッテリー容量の基準。容量が低下すると、1回の充電で使用できる時間が短くなることがあります。
*バッテリーの最大容量 表示画面
この時、自分が利用しているiPhone12は何故バッテリー容量が低下してしまっているのか?という原因を友人と模索した結果、考えられる要因の一つとして「画面表示の外観モード」の設定が上げられました。
画面表示の外観モード
「画面表示の外観モード」には、iOS13から搭載された「ライトモード」と「ダークモード」の2種どちらかをユーザーの好み・ライフスタイルに合わせてユーザー自身が選ぶことが出来る機能が追加されました。
ライトモードは「暗い色のフォントのテキストが明るい色の背景に置かれる組み合わせ」
ダークモードは「明るい色のテキストが暗い色の背景に置かれているという組み合わせ」になります。
*左:ライトモード画面 右:ダークモード画面
私が使用しているiPhone12は当時「ライトモード」を利用していましたが、
友人が使用しているiPhone11は「ダークモード」で表示されていました。
一体、何が異なるのでしょうか?
ライトモードとダークモードの違い
ライトモードとダークモードは、いわゆる「発光量」が異なります。
ダークモードは、明るい色のテキストが暗い色の背景に置かれているという組み合わせにすることで、発光量が少なくなり、環境内の光量がライトモードよりも削減されます。
そのため、ダークモードは、バッテリーの消費電力が抑えられ、バッテリーの寿命も延びる可能性があるとされています。
2021年、アメリカのパーデュー大学が行った調査では、
ダークモードとライトモードと比較した結果、特定の条件時にのみ、
バッテリー寿命に明らかな違いがあるということが分かりました。
実験では、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したスマートフォン4台(Google Pixel 2/4/5、Motorola Moto Z3)に、Google Playで最も多くダウンロードされているアプリ6種(Googleマップ、Googleニュース、Google Phone、Googleカレンダー、YouTube、電卓)をインストールして各アプリを60秒間使ったときの電力消費量を測定し、ライトモードとダークモードでどれだけ異なるかを調査。
調べた結果、
ライトモードで明るさを100%に設定した状態から、ダークモードに切り替えると、39%〜47%も電力消費量を減らすことができることが分かりました。
明るさを自動設定している場合、屋内で使用した際の明るさは30%~40%で調整。パーデュー大学によれば、明るさが30%~50%の場合、ライトモードからダークモードへ切り替えても、平均で3%〜9%しか消費電力は節約されないとのことが判明しました。
ライトモードからダークモードに切り替えた時、どれだけ電力消費量が抑えられるかは、ライトモード時の画面の明るさによって変わるため、必ずしもダークモード=バッテリーの寿命を抑えられるわけではないようです。
また、ライトモード、ダークモードどちらの外観モードを利用したとしても、明るさを上げればバッテリーの消耗が早くなるということも調査結果で明らかにされました。
パーデュー大学がPixel 5の画面の明るさで調査した結果、
20%に設定してライトモードでGoogleニュースアプリを使う場合と、明るさを50%にしてダークモードで同じアプリを使う場合とでは、電力消費量はほぼ同じ状態であったという結果を出しました。
この研究結果を参考に考えてみると、
状況に合わせて外観モードと画面の明るさを調整することで、機種や設定状況によって効果の大小はあるかもしれませんが、バッテリーの寿命を延ばすことに繋がるかもしれません。
毎日使うものだからこそ、こまめな調整が肝心ですね。
ライトモードとダークモードが与える影響
コントラストの極性
コントラストの極性※2で考えると、ライトモードは「正のコントラストの極性」、
ダークモードは「負のコントラストの極性」になります。
個人差はあるようですが、人によってはコントラストの変化で「ダークモードだと文字が見づらい」と感じる方もいるかもしれません。
特に、フォントが小さくなりやすいメモの文字や電子書籍を読む場合は、文字を認識しやすいライトモードの方が見やすくなる可能性もありますので、自分に合った外観モードにすることをオススメします。
iPhoneの外観モードには、時間帯で「ライトモード」「ダークモード」を自動で切り替えてくれる機能もありますので、ライフスタイルに合わせて組み合わせてみるのも良いですね。
Androidでも機種によっては画面のコントラストの極性を変えることもできるようですので、ぜひ調べてみて下さい。
※2テキストと背景のコントラストを表す表現
参考:https://u-site.jp/alertbox/dark-mode
https://www.masani.co.jp/iphonerepair/iphone/smartphone-darkmode/
https://www.nicosuma.com/magazine/iphone-darkmode
バナーの見え方
「ライトモード」と「ダークモード」の違いは、バナーの見え方にも影響を与えます。
バナー制作後、白背景にバナーを置いた状態のみで確認作業を行っていませんか?ダークモードを使用しているユーザーに、バナーがどう見えるかを確認するためにも、黒背景にバナーが置かれた際の印象もあわせて確認することを推奨します。意外な見落としがあるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回はiPhoneの外観モードを例に、バナーの見え方や視認性についてお話させて頂きました。
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関村(ニックネーム:セッキ―オレンジ)